銀座から世界へ繋がる「体験」を発信したい。
「遊び×プロパティマネジメント」から生まれる、施設の新たな価値とは。

March 26, 2026

買い物客や世界各国からの観光客でにぎわう活気あふれる銀座に位置する「マロニエゲート銀座3」。2023年からそのプロパティマネジメント*を担っているのが、よみうりランドのアセット戦略部である。
今回は、「マロニエゲート銀座」の前身である「プランタン銀座」時代からこの地を見つめ、施設運営に携わってきた“銀座という街を知り尽くしたプロ”と、様々な商業施設で接客や運営を経験してきた“不動産事業と遊びのプロ”が対談。「マロニエゲート銀座3」におけるプロパティマネジメントのスタイルと、その先に見据える未来について語り合った。

*プロパティマネジメント…不動産のオーナーに代わり、資産価値を向上させることを目的として商業施設の管理や運営等を担うこと。

担当者紹介

左から:
Hさん/アセット戦略部 不動産企画課 兼 マロニエゲート事業課 係長
新卒で百貨店に就職。接客や催事の運営など様々な経験を経たのち、大手ゼネコンへと転職。大型商業施設のプロパティマネジメントの経験を経て、よみうりランドに入社。現在は「マロニエゲート銀座3」の設備系管理のほか、「ジャイアンツタウンスタジアム」「読売ジャイアンツ球場」等、幅広い施設の管理に携わっている。

Kさん/アセット戦略部 マロニエゲート事業課 副長
新卒で「プランタン銀座」に入社以来、現場での接客をはじめ、売り場づくり、商品選定、店頭プロモーション、施設管理まで、施設運営に関する幅広い業務に従事。2023年に「マロニエゲート銀座3」の運営会社がよみうりランドに代わったことに伴いよみうりランドに移り、現在も引き続き同施設の運営を担当している。

「銀座」という街を盛り上げ、世界への扉をつなぐ。
「マロニエゲート銀座3」の挑戦。

Kさん:あらためて「マロニエゲート銀座3」のプロパティマネジメントを客観的に振り返る機会ってなかなかなかったですよね。他の商業施設の運営にも関わってきたHさんから見て、「マロニエゲート銀座」ってそもそもどういう施設だと思いますか?
Hさん:一言で言うと、“質と利便性を兼ね備えた面白い施設”でしょうか。「マロニエゲート銀座1」はインポートブランドや「ハンズ銀座店」など上質な店舗が揃っていて、「マロニエゲート銀座2」は大型の「UNIQLO TOKYO」や上層階のレストラン、地下にはスーパーがあり、利便性が高い。そして私たちの「マロニエゲート銀座3」はサービス店舗が多くて“体験”を大事にしている。それぞれ色が違って面白いですよね。
Kさん:確かにそうですね。あと、「マロニエゲート銀座」周辺を含めてグローバル展開を見据えた大型店が集まってるのも銀座ならではの特徴ですよね。
Hさん:「UNIQLO TOKYO」や「無印良品 銀座」、「銀座ロフト」、そして去年オープンした「GLOBAL WORK GINZA」という各ブランドの旗艦店が近距離で並んでるから、確かに特殊ですよね。
Kさん:私は新卒からずっとこの街で働いてきて、銀座という場所を見てきましたが、ここ数年で銀座の在り方やお客様の層が大きく変化しているのを感じます。インバウンドのお客様が増えて、それに応えるようにグローバル視点を持った大型店舗が次々と誕生しました。私はリーシング業務*も担当していますが、「GLOBAL WORK GINZA」のテナント誘致の際にも、先方はかなり“グローバルへの飛躍”を意識されていましたし、「銀座」という街そのものが海外進出への起点になりつつあります。
Hさん:はい。そして銀座という視点で言うと”店舗間の結びつきの強さ”も大きなポイントだと思っていて。数年前に始まって今や恒例イベントになっている「5館合同 GINZA 年末お買い上げ大抽選会」もその象徴ですよね。
Kさん:「マロニエゲート銀座3館」と、「無印良品 銀座」「銀座ベルビア館」合同の、合計3,000円以上のお買い上げで一回抽選できるイベントですね。あれは私が企画段階から関わってきたんですけど、もともとは商業施設全体の売り上げが落ちたコロナ禍に始めたものです。施設もブランドもまたぐイベントは、単店でのイベントよりも実施ハードルが当然高いけれど、単店でできることは限界があるからこそ、「みんなで銀座を盛り上げよう!」と一致団結できました。
Hさん:地域一帯で活気が生まれるすごくいいイベントですよね!あと、抽選で当たった景品を、それぞれの店舗まで取りに行くというのもユニークだなと思います。
Kさん:そこは特にこだわったポイントです。もちろんその場でお渡しした方が手間は少ないのですが、お客様にお店まで直接足を運んでいただくことで、販売員の方とのコミュニケーションに繋がったり、他の商品や体験、また他店舗を知っていただくきっかけにもなれば、という狙いから、話し合いの中でこのようなやり方が生まれました。もちろん、1つの場所で完結せずに地域一体となって盛り上げたい、という当初の思いもありましたし。これだけ近隣にある店舗だからこそ実現できた施策でもありました。
Hさん:他にも、日本最大級の水着売り場を持つ近隣商業施設から、よみうりランドの「プールWAI」のチケットを景品にしたいと話をいただいて、「マロニエゲート銀座3」が協力したこともありましたよね。例えば「洋服のお買い物」から「食品のお買い物」へ、「水着のお買い物」から「遊園地」「プール」へ、など施設の枠を超えて「遊び」をつないでいくことで、地域一帯での集客ができているなと感じます。
Kさん:そう考えると、「マロニエゲート銀座3」のプロパティマネジメントでありながら、街の活性化にも関われているといえるのかもしれません。自分たちの集客はもちろんですが、やっぱり常に「銀座」という地域をベースとした考え方をしていますからね。
Hさん:地域単位で考える発想は、結構よみうりランドらしいなと思います。これからも銀座全体で盛り上げていくことで、様々なブランドのグローバルな活躍のきっかけを作っていけたらいいですよね。

*リーシング業務…商業用不動産の価値向上や収益性を確保するためのサポート業務。 テナントの構成や賃貸条件の調整、調査、手続きなど幅広く行う。

現場を見つめ、お客様起点の発想で
ここだけの体験をつくりだしていく。

Hさん:近年で特に印象的だったトピックスはありますか?
Kさん:やっぱりさっきも話に出ていた「GLOBAL WORK GINZA」のオープンでしょうか。地下1階から2階っていう3フロアに渡る大型店舗ですし、「GLOBAL WORK」というブランドにとっても、初のグローバル旗艦店ということですごく力が入っていましたから。
Hさん:先ほども少し話に出ていた、「マロニエゲート銀座3」独自の“体験”コンセプトを体現している店でもありますよね。簡単に骨格診断・パーソナルカラー診断ができて、結果に基づいた最適な商品をおすすめする「パーソナル診断サイネージ」があったり、ここだけのオリジナルアイテムを販売する「物販自動販売機」やGLOBAL WORK GINZAオリジナル壁紙で記念撮影できる「フォトブース」があったりと、様々な体験をしながら買い物が楽しめるお店はここだけだなと。
Kさん:そうですね。店舗内のコンテンツは「GLOBAL WORK」側で企画したものなんですが、私も計画を聞いた時すごく面白いと思いました。衣服はインターネットでも買えるけど、こういう仕掛けがあることで、現地ならではの“リアルなお買い物体験”をお客様に提供できますから。私自身、お客さんとして行った商業施設で“その場所だけの体験”ができた時には、印象的な思い出や思い入れが生まれます。
Hさん:確かに。店の大きさや品ぞろえの幅広さももちろん大切ですけど、そのお店だけのオリジナルな体験こそが、足を運ぶ一番の理由になりますからね。「マロニエゲート銀座」のHP内に、この体験コンテンツを伝える特集ページを作ろうって企画したのもKさんでしたよね。
Kさん:はい。これだけ魅力的な体験があるってことを、まずは広く知ってもらわないとって。お店づくりはブランド、テナントさんのお仕事ですが、情報を発信して、いかにお客様に届けるか、いかに集客につなげられるかは私たちの大きな役目だと思っています。あと「GLOBAL WORK GINZA」のオープンに関しては、導線からの店内の見え方や、店舗内階段の表現方法を一緒に考えていきました。銀座という街とお客様をこの場所でずっと見てきた私たちだからこそ、どう言えばその魅力が伝わるのか、どうしたらもっと良く見えるのか、多少なりとも理解している部分もありましたので。“現場目線”でブランドとお客様の情報の橋渡しをするのも、私たちのプロパティマネジメントにおいて大事なことだと思っています。
Hさん:“現場目線”でいうと、お客様の視点に立ったクイックな対応も、私たちの得意とするところかもしれないと思います。個人的には、昨年、地下2階の「占いショップ フォーチュンキュア」に突然お客様がどっと押し寄せたときの対応がすごく印象に残っていて(笑)。
Kさん:あれはびっくりしましたね(笑)。SNS上で、占いを体験された方の投稿がバズっていたんですよね。基本的には占い師さんお一人で回していたお店でしたから、ある日突然通路にお客様があふれかえっていて、私たちも整列に奔走したことを覚えています。けれどその後、比較的速やかに「LINE」を使った予約サービスを整えることができました。通常プロパティマネジメントっていうと、施設のテナント管理や裏側での運営がメインになりますが、現場でのクイックな対応に慣れているのは、やっぱり接客の経験値を持つよみうりランドならではかもしれません。
Hさん:私たちからするともはや当たり前の感覚でしたが、「プロパティマネジメント」っていう視点から考えると確かに、レジャー施設を手掛けてきたよみうりランドならではの特長ですよね。あと、私がビルの安全管理に関わる中で感じるのは、「マロニエゲート銀座3」は特に安全意識が高い施設だということ。特に予防保全(事故を未然に防止するための保全)に力を入れているのは、よみうりランドの企業文化の表れだなと。基本全てにおいて、“現場”“お客様”目線がベースになっていると思います。
Kさん:施設の利益を追い求めることが私たちの本来の役割ですが、知らず知らずのうちに現場と運営のハイブリッドな視点を持ってるってことですね。客観的に見てみると、うちはちょっとユニークなプロパティマネジメントをしてるのかもしれませんね。

遊び心から生まれるプロパティマネジメントで、
この場所とお客様に新しい価値をもっと。

Hさん:運営がよみうりランドへと代わったことで、今までとの違いや変化を感じたことありますか?
Kさん:それが、意外とないんですよね。普通は運営会社が代わったら方針ややり方もがらっと変わるものだと思いますが、私は基本的に地続きでやっている感覚です。多分、「百貨店」と「遊園地」の考え方は結構似ていて、もともと共通するところが大きいからなのかもしれません。
Hさん:さっき話していたような“お客様・現場目線”はまさにそれですよね。
Kさん:はい。他にも“自分で作っていく意識”などもそうですね。私が働き始めた頃の「プランタン銀座」は自主編集売場(百貨店や商業施設自らが商品を仕入れ、構成する売場)を持っていたので、私も海外まで買い付けに行ったりして、自分たちで売り場を作っていました。そういう感覚はテナント管理がメインになった今のプロパティマネジメントでも変わっていなくて、やってみたい、こうやったらもっと良くなる、と思ったことはどんどん自分から提案しています。5館合同のお買い上げ大抽選会や、「GLOBAL WORK GINZA」の特設ページもそうやって生まれました。
Hさん:まさしく、よみうりランドのやり方ですよね。既存のやり方の枠にとらわれず、自分で良いと思ったものをどんどん自分の手で形にしていく。
Kさん:そうですね。そしてそのアイデアに周りが乗ってきてくれてどんどん進んでいくのも、よみうりランドの企業風土だと思います。あともう一つ、よみうりランド ブランドサイトの「クリエイターズファイル」(https://yomiuriland.co.jp/brand/creators/creator011/)に出演した時に気づいたことがありまして。私も、日常の「遊び」からリーシングや施策のヒントを得ているし、「遊び」を作るために、積極的に遊んでるな、と。特に「遊びを、まん中に。」と意識していたわけじゃないけれど、自然とそういうライフスタイルになっていたんですよね。
Hさん:そう言われると確かに、私も「遊び」から仕事のヒントを得ているかもしれません。友達やかつての仕事の仲間と飲みに行くことで、積極的に情報交換していたり。そう考えると、自然と「遊びを、まん中に。」な運営になってたんですね。
Kさん:それはそうかもしれません。あと、よみうりランドに代わって新鮮に感じた点を一つ思い出しました。よみうりランドは、遊園地やゴルフ場、温浴施設などを自社の土地で運営してるので、プロパティマネジメントにおいても“オーナー目線”を持っています。今までの私たちは、建物の持ち主の要望に、いかに完璧に応えていくかという受け手側の意識でプロパティマネジメントをしていたので、その視点はすごく新鮮でした。運営がよみうりランドに代わったことで、「その場所の価値を最大化する」というオーナー目線の経験値が加わって、私たちも要望にただ応えていくのではなく、「この場所はどうあるべきか」っていう自分の意志を交えたプロパティマネジメントができるようになりました。
Hさん:なるほど、その感想はすごく納得感がありますね。つまり「マロニエゲート銀座3」のプロパティマネジメントは、もともとよみうりランドと近い性質を持っていたところに、よみうりランドの企業風土の遊び心や経験値が加わって進化してきたのかもなと思いました。
Kさん:その表現はすごく腑に落ちます。よみうりランドには「自分が面白いと思ったことをどんどんやっていこう!」っていう積極的な空気があるので、それに背中を押されて前よりもっと、「ああしよう!」「こうしたらもっと面白いかも」っていう意志やアイデアが生まれるようになったんだと思います。リーシングも販促も、自分自身がワクワクしながら進めていますし。それがただの“施設管理”を超えて新しい価値を生み出していく、いわば“よみうりランドらしい”プロパティマネジメントに繋がってるのかもしれません。
Hさん:はい。収益性の確保がプロパティマネジメントの大きな役割ですが、やっぱり“遊び体験”の中で付加価値をどう高めていくかの視点もとても大事だと思います。特に「マロニエゲート銀座3」は体験型店舗が多いですから、今後も特別感や価値をどんどん付加していって、よみうりランドらしい視点を持ったプロパティマネジメントをしていきたいですね。
Kさん:そうですね。あとは店舗の販促企画においても、何かシナジーが生み出せたらいいですね。今まで「UNIQLO TOKYO」によみうりランドのマスコットキャラクター「グッド&ラッキー」が来るイベントをやってましたが、3月末には「マロニエゲート銀座3」にも来てもらってグリーティングを行います。もっともっとよみうりランドが運営する「マロニエゲート銀座3」だからこその企画をやっていきたいですし、お客様目線を忘れず、自分の心も踊るような様々な体験をお届けしていけたら嬉しいですね。

※部署名・役職を含む、記載は掲載時のものです

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