担当者紹介
左から:
Oさん/アセット戦略部 ファシリティ技術課 係長(元W’aitキャプテン)
2013年入社。2014年より遊戯機管理部安全管理課でメンテナンスを担当するかたわら、プールの運営に携わる。新入社員研修の際にW’aitに初めて参加し、以降2023年までメンバーとして活躍。W’aitキャプテン歴は最長。
Fさん/アミューズメント事業本部 営業部 営業一課 兼 W’aitキャプテン
2023年に入社し、現職。新入社員研修をきっかけにW’aitに参加し、以降毎年プールチームおよびW’aitの一員として活動。現在はキャプテンとしてメンバーをまとめている。
Yさん/アミューズメント事業本部 統括部 企画・宣伝課長 兼 プール支配人(W’ait発起人)
2002年入社。施設管理課で工事管理に携わった後の2006年、アミューズメント事業本部への異動と同時に、プールチームに配属される。2007年にシンクロチームW’aitを立ち上げ、2012年までキャプテンとしてチームを率いる。その後、本社総務や人事、船橋競馬場の運営等を経験し、現職。
シンクロショーは、
安全を守る時間から生まれた。
Yさん: 今年もプールが始まったね。1年の中でもたくさんのお客様が来場して、盛り上がる時期。プール運営を担う僕らとしては、一番楽しくて、一番気を引き締めなきゃいけない時期でもあるね。
Fさん:そうですね。プールチームとして、そしてW’aitのキャプテンとして、今年も事故なく安全で楽しいプールWAIを届けるぞという気持ちです。
Oさん:ところでYさんは、約20年前に初めてプールチームに配属されて、およそ10年ぶりに支配人としてプールに戻ってきたわけじゃないですか。20年前と現在のプールWAI、ここが変わったなという感触はありますか?
Yさん:基本の運営方法は変わってないかな。今と同じく、毎年、いろいろな部署から1~2人ずつ選抜され、その年のプール運営や安全管理を担当する「プールチーム」を結成していた。僕が初めてプールを担当した2006年以前から大きく変わったところといえば、プールWAIの在り方そのものかな。そもそもプールWAIは、僕が2007年に有志メンバーを募って「W’ait」でシンクロショーを始めるまでは、イベントにかなり慎重な雰囲気があって、今のようなエンタメ要素のあるプールではなかったよ。
Oさん:えっ。そうなんですか!?
Fさん:イベントが盛りだくさんの現在からすると、少し意外ですね。なぜですか?
Yさん:理由はシンプルで、イベントによって「安全」を損なう可能性があるから。
Fさん:ああ、なるほど…。プールは他の施設以上に安全に気を使いますからね。
Yさん:そうそう。水遊びは楽しいけれど、少しの油断が重大な事故につながることもある。それに、素肌が出ているから、水の中に何かが落ちているだけで怪我をしてしまうかもしれない。遊園地やゴルフ場、競馬場というよみうりランドの他の施設と比べても、特に安全管理に気を配る場所だよね。だからこそ、当時のプールチームの意識は「とにかく安全を守ること」に集中していた。
Oさん:よみうりランドは昔から安全意識が高いですからね。プールWAIの前身の「でっかいプール」のときから、保健所の検査で全国のモデル・プールと言われるぐらい、安全性には力を入れていたと読んだことがあります *。
Yさん:そうそう。今も昔も、何より安全は優先されるべきという文化だよね。その感覚は僕も同じ。でもプールチームに配属された最初の年、プールWAIのお客様を見ていたら、水中点検のタイミングで帰ってしまう方もいて、今と比べてお客様の滞在時間が短かった。だから、よみうりランドの他の施設と同じように、プールでも何かお客様を楽しませるイベントができないかなという気持ちが芽生えたんだよね。
Fさん:今はナイトプールまでしっかりにぎわっているのが日常なので、印象がかなり違いますね。
Yさん:でしょう。それで思いついたのが、お客様がプールに入れない水中点検の時間を活かしたシンクロショーだった。よみうりランドにとっては安全のために欠かせない水中点検の時間も、お客様からすれば、プールに入れない待ち時間でしょ。ただ待っていただく時間を、少しでも楽しめる時間にできないかと思って。水中点検の時間ならお客様は水から上がっているから、安全面でも実施しやすいだろうと考えたんだ。
Oさん:なるほど。「安全」のための時間から、新しい遊びを生み出したんですね。
Fさん:いろいろなイベントが行われる「エンタメプール」になった今でも、安全重視の文化は変わっていないですもんね。
Oさん:そうだね。プールチームのメンバーは遊園地の各課から集まって構成されるけど、営業や総務の人間がいない年はあっても、安全管理課の人間がいない年はない。設備をチェックできる体制が必ず整えられている。それも安全意識の表れだなと。
Yさん:確かにね。あと、プールチームのスタッフは熱意があって協力的で、ノリのいい人たちが多いけれど、それだけじゃダメなんだよね。盛り上がるところは盛り上がって、イベントが終わったらビシッと気を引き締める。そういう切り替えができることが大切。そこは安全と遊びを両立させるために欠かせないから。
Oさん:すごくわかります。そして、いい意味で役割分担しすぎないのも、プールチームのポイントなのかなと。安全管理担当、シンクロ等のイベント担当と分けきらずに両方やる。どっちも担うからこそ、常に「安全」と「お客様を楽しませるホスピタリティ」を意識しますし、チームワークも生まれるんですよね。
Fさん:そうだと思います。ここ数年はナイトプールが始まったり、お客様の数も増えたりして、安全管理の水準が高くなっているのを感じています。それでも「安全」は揺るがせないし、お客様に楽しんでほしいという気持ちも大切にしたい。だからこそ、Yさんが「安全」と「遊び」を工夫して両立させてきたように、僕らも今までのことを継続するだけでなく、日々お客様を見つめながら、プール運営を進化させていきたいと思います。
Yさん:プールの在り方もお客様も年々変化しているけれど、「遊び」も「安全」と同じぐらい真剣に向きあう。ここはブレずに守っていきたいよね。
*1967年誕生の「でっかいプール」について、詳しくはこちらから
「遊び」を通して一つになれる。
それは、熱意が紡いできたチームワーク。
Oさん:そもそもなんですけど、遊園地のプール、しかも今までほとんどイベントをやってこなかったところで、なぜいきなり「シンクロショー」をやろうって思ったんですか?
Yさん:もともと、プールWAIで何か新しい遊びをつくりたい、って考えてた話はしたよね。そして当時のプール支配人も、僕と同じことを考えていた。そんなとき、シンクロを題材にした映画を観て、これをうちのプールでやれたら面白いなと思っていたんだ。するとある日タイミングよく、波のプールでシンクロを練習している2人組のお客様を見かけて。当時の支配人とふたりで「来年、自分たちもシンクロをやりたいんですけど、教えてくれませんか?」って声を掛けに行った。そうしたら、「自分たちもシンクロを習っている身だから、僕らの先生はどうですか?」って指導者に繋いでくれたんだよ。それがまた偶然、僕が観た映画の振付師の先生だった。
Fさん:すごい。まるで映画のような出会いですね…(笑)
Yさん:でしょう?それで、その先生に指導をお願いしたら快諾してくれて、W’aitが始まったんだ。最初はメンバー3人で。
Oさん:3人!? シンクロにならないじゃないですか…。
Yさん:プールは安全性が何よりも大事だという考え方が、社内で大勢を占めていた。だから、最初は「イベントをやって安全は大丈夫?」という見方が多くて、メンバーがなかなか集まらなかった。それでも、なんとかプールに新しい「遊び」を作り出したいという気持ちで練習していたら、一緒にお客様に声を掛けてくださった当時の支配人が、「じゃあ俺がやる!」って先陣を切って自ら練習にまで参加してくれて。さらに本社のメンバーに声をかけたら、快く「いいですよ!」って2人が加わってくれた。結局、初日のメンバーは5人。でもそこから何度か本番を迎えるうちに、W’aitの活動が安全を損なうものではないと理解してもらえたし、「面白い取り組みだ」という意識が広がって、だんだん参加してくれるメンバーが増えた。その年の最終公演には10人ぐらいになってたよ。
Fさん:今のW’aitは18人ぐらいいますからね。Yさんの情熱が周りの人たちにも伝わって、少しずつ受け継がれてきたんだなと感じます。
Oさん:嬉しいことに、今はW’aitを目的として来場されるお客様もいらっしゃいますからね。
Yさん:確かに立ち上げたのは自分だったけど、こうして20年にわたってプールの安全が守られた上で、W’aitが続き、お客様に愛されてきたのは、スタッフみんながその挑戦に加わってくれたこと、そしてみんなのチームワークのおかげだと思っているよ。
Oさん:よみうりランドには「遊び」のために積極的に力を貸してくれる人や、ピンチの時にはすぐ駆けつけてくれる人がいますからね。W’aitも、急遽メンバーのひとりが出られないとなったら、出勤日を変更して出演してくれることもあります。
Fさん:今のチームの中でも、シンクロのパフォーマンスに対してもプールの安全管理に対しても、「こうしたらもっと良くなると思う」という意見が積極的に出て、お互いを良くしていこうという意識が根づいていますね。
Oさん:そう考えると、「遊び」をきっかけに一つになれるのがW’aitであり、よみうりランドの人なのかもしれないなあ。W’aitは夏だけのプロジェクトではありますが、その熱意とチームワークを象徴している存在だなと思いますね。

自分の手で作った「遊び」を届けたい。
新たなよみうりランドの文化はここから生まれた。
Fさん:僕は新入社員研修でW’aitを知って、面白いなと始めたんですけど、そもそもシンクロ経験のない社員やアルバイトスタッフが自ら演者になるって珍しいですよね。水泳経験も問われないですし。どうしてプロを呼ぶんじゃなくて、自分たちで演じることにしたんですか?
Yさん:そもそも誰かから指示を受けたプロジェクトではなく、自分たちの発案で始めたからというのもあるけど、何より、自分がやってみたかったから(笑)。自分自身でお客様を喜ばせたかった。やってみるとわかるけど、シンクロって、よみうりランドの中でも一番お客様との距離が近いんだよね。
Oさん:確かにそうですね。普段は遊びの仕掛け人としてお客様の遊びを支えていますが、自分たち自身が演者になるとお客様との距離が一気に近くなるんですよね。
Yさん:そうそう。「お客様の歓声や喜ぶ顔が好き」というのはよみうりランドで働く人みんなが持っている感覚だと思うけれど、シンクロは自分たち自身が演者で、お客様が目の前にいる分、その反応を直接感じられるじゃない?僕自身が演者としてプールに入っていた頃も、お客様が喜んでくれている反応が、何よりのモチベーションだったよ。
Fさん:本当にそうです。メンバーみんながお客様の反応を肌で感じていて、終わった後にいつも「今度はこうしよう」「もっとこうしたいね」って話すんですよ。お客様とのコミュニケーションが生まれているというか。すごくいい関係が築けているなと思います。
Oさん:うんうん。プールから上がって制服に着替えた後、「さっきのシンクロの人だ!? 本当にスタッフだったんですね」って声をかけられると最高に嬉しいですよね。週3日、約2ヶ月間、普段の業務の後に練習し続けた甲斐があったというのもありますけど、何より、「そうなんです、自分たちでやってるんです」って誇らしくなる。この「できるだけ自分たちで作り上げる」という文化は、Yさんの頃からプールチームに受け継がれている精神だと思うんです。お客様が増えて、期待される水準が上がっていっても、安易に「プロに頼みましょう」という人はひとりもいない。メンバーが増えたり、パフォーマンスのレベルが上がったりと進化は続けていますけど、ここの核は絶対に変えたくないって個人的には思っています。プロの集団じゃないからこそできるパフォーマンスがあると信じていますし、「自分たちがお客様を楽しませるんだ」という精神を忘れてしまったら、裏方に回ってもいいイベントはできないと思います。
Fさん:僕もそう思います。それに、自分たちが演者を経験することは、よみうりランドの社員としてエンターテインメントを学ぶという意義もあるのかなと思っています。そして「自分たちで作り上げる」という姿勢はW’aitだけじゃなくて、よみうりランドの文化でもありますよね。
Yさん:そうだね。体感的には、「自分たちでやっていこう」という社内の意識がより強くなったきっかけはW’aitだったのではないかと思う。一般的には外部の方に依頼することも、なるべく社内のメンバーで手掛けようという考え方が定着した気がする。ジュエルミネーション *の設置を社員が中心で行ったりね。
Oさん:そう考えると、よみうりランドの文化という側面から見てもターニングポイントだったのかもしれませんね。新入社員の研修で希望者がシンクロを体験するのも、そういう精神を学ぶという側面が大きいのかもしれない。
Yさん:そうだね。自分たちがやりたいことで目の前のお客様を楽しませる。シンクロはまさしく「遊びを、まん中に。」の体現とも言えそうだね。
Oさん:はい。自分たちが中心になって遊びを届けるという意味でも「遊びを、まん中に。」なのかもしれない。
Yさん:あと大切なのは、社員の工夫次第で「遊び」は広げられるってことだと思う。2009年に生まれて15年以上続いた「あひるちゃんレース(流れるプールの水中点検中に、お客様が思い思いのペイントを施したあひるのおもちゃを流し、順位を競うイベント)」だってそうだよ。このアイデアも、「水中点検で流れるプールに入れない退屈な時間」を「自分のあひるちゃんを応援する白熱した時間」に変えた。大きな設備投資やプロの力がなくても、自分たちの工夫次第でお客様に新たな遊びを届けられるという学びになったんだ。
Oさん:確かに。これって、プールだけじゃなくてよみうりランドの全ての施設に言えることですもんね。工夫次第で新しい遊びは生み出せるし、自分たちで手掛けるからこそできることがある。プールチームで培ってきたこの精神があれば、どんどん新しい遊びに挑戦していける気がします。
*よみうりランドの冬の風物詩であるイルミネーション。詳しくはこちらから
よみうりランドだからこその発想と情熱で、
「プール」という遊びの幅を広げていきたい。
Oさん:今年のプールWAIも、ジェットが噴き出す新しい温水プール「バブルオアシス」が生まれたり、「バケツフィーバータイム」「Swimmer’s チャレンジ」という新しいイベントが登場したりとニュースに事欠きませんね。
Fさん:そうですね。「バブルオアシス」はもともとダイビングプールだったところですよね。生まれ変わった経緯には何があったんですか?
Yさん:一つは安全性の面だね。ダイビングプールは深さがある分、他のプール以上に監視員の目が必要になるし、安全のために1人ずつしか遊べなかった。お客様の数も以前より増えてきたし、もっとたくさんの人がより安心して遊べるようにしたいという思いがあった。あともう一つは、プールという遊びの幅を広げることかな。バブルオアシスが増えたことで、これまでになかった「癒やし」の要素がプールに加わった。特にナイトプールの時間は、温かいプールの需要が高かったしね。
Fさん:昼間は2つのイベントが増えて、更に楽しめるプールWAIになりましたね。「バケツフィーバータイム」で、わいわいジャングルのバケツの水がバッシャンバッシャン落ちてくるのは、大人でもはしゃいじゃうと思います(笑)。
Oさん:お客様とスタッフが流れるプールで競うグループリレーの「Swimmer’s チャレンジ」も、お客様とスタッフの交流が生まれる、今までにないイベントでいいですよね。
Fさん:昼のプールからナイトプールに切り替わる30分はお客様がプールに入れないから、そこを逆に活かして、「この時間も楽しんでもらおう」という、プールチームお得意の発想から生まれたイベントです。お客様とスタッフの距離が近いプールWAIらしい発想だなと思います。そしてW’aitとしても、お客様との距離をもっと縮めていきたいです。よみうりランド独自の取り組みだからこそ、W’aitを目的にプールWAIに足を運んでくださる方を増やしていきたいな。
Yさん:うんうん、そうだね。やっぱり、ただの遊泳施設ではなく、よみうりランドという遊びのプロがつくるプールだからこその楽しさをこれからも届けていきたいよね。それには、プールやスライダーというハード面と、シンクロやイベントとかのソフト面の両方が充実していることが必須だと思う。そして、僕らが自分たちでお客様を楽しませるんだという気持ちを持ち続けること。これからもよみうりランドらしく、安全は今まで通りしっかりと守りながら、新しい遊びを生み出し、プールWAIを進化させていきたいね。

※部署名・役職を含む、記載は掲載時のものです